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光悦忌 長嶺千晶
身ほとりに和紙の軽さや光悦忌 長嶺千晶
季刊俳句同人誌「晶」2016.5月発行 NO.16号より
光悦忌は、旧暦2月3日(享年79歳)。本阿弥光悦(1558~1637)は、京都で足利尊氏の時代から刀剣の鑑定、研磨などを業とする名家の生まれ。俵屋宗達との合作「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」など斬新な発想で書や陶芸などに才能を発揮した。
掲句は、そうした光悦の自由な精神を具現化して詠んだもの。真っ白な和紙が身構えることなく筆の走るのを待っている。和紙そのものがすでに明るく自由な雰囲気を醸し出している。
2016-04-21 | Posted in 佳聲を聞く | No Comments »
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