信州の俳枕
千曲川
千曲川源流付近
千曲川
長野県北東部を流れる川。甲武信岳(こぶしがたけ)が源流。長野市で犀川と合流し、新潟県に入り信濃川となる。島崎藤村「千曲川旅情のうた」「千曲川のスケッチ」、山口洋子作詞、五木ひろし歌の「千曲川」などなど多くの文学作品の舞台となっている。
信濃なる筑摩の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ (万葉集 東歌)
山焼や夜はうつくしきちくま川 一茶
千曲川簗にかかりし胡桃茄子 森 澄雄
枯るゝ中藍たぎつなり千曲川 相馬遷子
青胡桃千曲川十里は雨の中 窪田英治
2016-10-15 | Posted in 信州の俳枕 | No Comments »
浅間山
浅間山
長野・群馬両県にまたがる活火山。標高二五六八メートル。天明三年(一七八三)の大爆発では、多くの犠牲者を出した。
吹飛ばす石は浅間の野分かな 芭蕉
有明や浅間の霧が膳をはふ 一茶
春星や女性浅間は夜も寝ねず 前田普羅
冬の浅間は胸を張れよと父のごと 加藤楸邨
鉄(くろがね)の浅間山(あさま)を据ゑてほととぎす 窪田英治