俳人の言葉
「読み手を意識しない」 本井 英
「読み手を意識しない」 本井 英
山の日や白菜畑のうつくしき 上村敦子
これは、ふっと口をついて出た句でしょう。立子先生の句のよう。人を嵌めようと思わないで出来た句。
読み手を意識して作ると一人称でなくなる。キャッチコピー的で泥くささがなくなる。そこには、俳句の未来がないのではないか。
平成二十八年十月十日、「小諸市俳句連盟」望月春日温泉吟行会での言葉。
〈このコーナーは筆者のメモです。俳人の言葉の意味を正確に捉えていない場合もあります。〉
2016-10-15 | Posted in 俳人の言葉 | No Comments »
ものを感覚的につかむ 宮坂静生
「ものを感覚的につかむ」 宮坂静生
吟行では、ものを感覚的につかむこと。対象の本質を鋭くつかむこと。
対象50パーセント、私の心理50パーセントで見る。つまり、ものを見るということは、私の気持ちを抑えることであり、それはある意味で自己否定である。自然(もの)に圧倒される自分がそこにある。
平成二十七年九月二十七日、「岳俳句会」の東飯綱高原吟行会での言葉。
〈このコーナーは筆者のメモです。俳人の言葉の意味を正確に捉えていない場合もあります。〉